【大手企業一般職】廃止の波!今後一般職は消えていく?

廃止の波!今後一般職は消えていく? 一般職

こんにちは!ぽん子です。

このブログでは大手日系メーカーで働く30代一般職が
仕事・お金のこと・勉強など「大企業ではたらく一般職のリアル」について綴っています。


今回は現在一般職として働いている身として「今後一般職ってどうなっていくのか」について書いています。

働く女性の仕事机



一般職に興味がある・就職を希望している人にとってすごく気になる話だと思うのですが、ビジネス系のニュースを見ているとここ数年で一般職廃止の動きが加速している印象を受けます。


一般職希望の人であれば当然、

一般職はやめておいた方がいいのか?
内定を取れたとしても世の中から一般職ってなくなっていくのだろうか?
いま働いている一般職はどうなるの?

という疑問が湧きますよね。


そんな疑問に対して今後の予測やこのタイミングで一般職として働き始めるメリットをお伝えしていきます。

一般職を廃止する企業が増えている

22年7月には女性活躍推進法が改正され、男女の賃金格差を公表することが企業に義務づけられました(労働者301人以上の企業が対象)

この数年で一般職を廃止した企業(抜粋 2024年時点)

2017年:明治安田生命、豊田通商

2020年:三井住友銀行

2021年:みずほフィナンシャルグループ、住友商事

2024年:三井物産、商工中金

2025年:三菱UFJフィナンシャルグループ

一般職廃止の背景


一般職が廃止されていく理由は大きくふたつあります。

1, IT化が進み従来の一般職業務がなくなっていく

従来の書類作成を始めとした一般職の仕事はAIやRPA(Robotic Process Automation)1で取って代われるものが多、一般職の仕事が減ってきているのが現状です。


総合職と一般職を簡単に表すとこうなります。

総合職 :考えて仕事をつくる人、指示する側

一般職
 指示された仕事をルーティーンで正確に遂行する


決まったルーチンワークを”正確に”こなせるという点ではAIや機械には勝てませんよね。

IT化が進んでAIやRPAロボットが一般職の仕事を取って代われるようになれば、人件費のかかる一般職を雇用し続ける理由はなくなります。

2, 女性社員の定着率が向上したため

一般職が生まれた当時に比べて女性の社会進出や環境が整ったことで、結婚・出産で寿退社する人が減少しました。

元々数年で辞めてしまうことを念頭につくられた職種であるため、長く働く女性が増えたことにより一般職という形である必要がなくなってきています。

経験値とスキルを持った人材が長く働いてくれるなら、毎年補充しなくてもよいのです。

一般職がなくなるとその会社の一般職だった人たちはどういう扱いになるのか?

一般職廃止と総合職化は別

一般職がなくなったといってもあくまで人事制度上の話であり、一般職として入社した人たちの扱いが即座に総合職化する訳ではありません。

総合職として一本化された中に細かく賃金等級が設定され、一般職だった社員は最下層の等級に位置づけられることになります。

担当業務もすぐには変わらないでしょう。

それでも一般職廃止前に比べ上位階級が整備されることによって、こつこつ頑張れば昇格・昇給が可能となります。

年功序列でどれだけ努力してもすぐに頭打ちになってしまっていた従来の一般職制度よりも、働くモチベーションが上がりそうですね。

定型業務は派遣とAIが担い元々の一般職は”考える”仕事をするように

一般職がなくなったからといって、総合職と業務が一緒になる訳ではありません。

従来の定型業務はAIやRPAロボット、もしくは派遣社員がするようになり、元一般職社員は指示を出したりRPA化のフローを組み立てるといった”考える仕事”がメインになってくると予想されます。

筆者の周りではすでにそうなりつつあります。

一般職を存続させる企業と二極化!すぐに一般職が消えゆく訳ではない

大企業を中心に一般職廃止が進んでいるとお伝えしましたが、実はあえて一般職を残したまま人事制度を刷新する選択をした企業もあり一般職の扱いをめぐっては二極化しています。


わたしの働いているメーカーもこのパターンで、数年前に一般職の制度を新しくした際の説明会では「すでに総合職一本化をしている企業に話を聞いたうえで廃止しなかった」と人事から説明がありました。

総合職に一本化したとしても、最下層の賃金階級に元一般職が溜まってしまうなら現状と大差ない。
それなら一般職は残したままキャリアの選択肢を増やす。
(一般職として昇格 or 総合職への職種転換のふたつを用意する)


という判断のようです。

数字的な責任を負いたくない、ワークライフバランスを重視したくてあえて一般職を選んでいるといった社員が一定数いることも理由のひとつでしょう。
(転居を伴う異動がない、残業必至の業務量を付与されることがない点を重視している人が多い印象です。)

一般職は「転居を伴う異動がない、残業必至の業務量を付与されることがない(もしくは断る余地がある)」点を重視している人が多い印象です



この先10年、20年先となると状況が変わっているかもしれませんが、当分は大手企業でも一般職は残るでしょう。

いずれ総合職化が進むことを考えるといま一般職として入社するのはお得?


ここまでご紹介してきたのは一般職として入社済み社員についてのお話でした。

一般職に対する制度が変わっても、すぐに業務が大きく変わる訳ではなさそうです。


一方でこれから入社する場合はどうでしょう


一般職を廃止した会社のなかには、今後採用するのはいわゆる「総合職に足るレベル」のみというところもあるかと思います。

現状一般職を残している企業も今後10年20年先がどうなっているかは分かりません。

もしあなたが大企業を志望していてかつ、ワークライフバランスを重視したい・一般職が合っていそうと思っているのであれば、今のうちに一般職として採用試験を受けるのはお得かもしれません。

大企業の総合職となると求められるレベルも当然高くなりますので一般職の方が入社試験突破のハードルは相対的に低いです。

ちなみに私は総合職としては今の勤め先に入社できなかった自信があります。笑

一般職採用を継続している企業(2024年時点 新卒・中途)

一般職採用を継続している大手企業をご紹介しています。
新卒就活、転職を考えている人は参考にしてみてくださいね。

ー別途リンクを貼りますー

【まとめ】一般職を廃止する企業と存続させる企業が二極化

IT化の波をうけて大手企業の中でも特に商社・金融で一般職を廃止する動きが目立つものの、あえて残す企業もあり一般職を巡っては二極化が進んでいます。

もし一般職が自分の人生プランや志向に向いているなと思った場合は、新卒・中途問わず一般職が残っているいうちに採用試験を受けてみるのもおすすめです。




では!

  1. パソコン上の業務を自働化するロボットのこと。 ↩︎

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